# 5
大分空港からバスに乗り、由布院を経由して、豊後の森駅へ。
駅の高架橋に展望窓がついています。
そこからさらにバスで温泉街へ。
キャラクターデザイン担当者のものらしきサイン色紙が飾られていた。
お風呂に打たせ湯があり、良かった。
あと、梅酒を注文したら、自家製梅酒でした。このあたりの梅酒の自家製率。ストレートだと、梅の実いり。
何故、前回から間を開けず、いつもの旅館も取れなかったのに、しかも夏場に旅行に来たのか。
日田で開かれるイベントに参加する為だった。
農業に携わる地元の方と交流するという趣旨の催しだった。
参加していた地元男性が、○○ちゃんは脚が長いね〜と言いながら太ももを触ってきた。
やめてください!と言ってすぐに払い退けた。
好きな男だったら、喜ぶんでしょ?と言われた。
ちなみにこの日の格好は、畑に行くと聞いていたので、パーカーにミリタリーブランドのフルレングスのパンツ。色気なんて欠片もない。そんな堅気の女性に手を出そうなんて、どういう神経しているんだろう。聞けば、高校生と中学生のふたりの娘がいるとのこと。私にはわからない。どうしてそんなことができるのか。
一緒に居た女性たちが、すこしも動じてなかったことも気になった。
たぶん、この辺りでは、日常茶飯事の光景なんだろう。
この辺りに限らず、多くの田舎は、女性蔑視の慣習が強く残っているのだろう。東京にいると忘れてしまいがちで、とかく田舎が素晴らしい場所のように思えることがあるが、真実は残酷だ。
地元の女性で、事前に畑に入ると聞いていたのに、マキシ丈のスカートで来ている方がいた。農地舐めてたら死ぬと私は思ってる。農業するのに、裾が土で汚れるだろうに、スカート。そうまでして服で良く見せなきゃいけないくらい、中身が貧相なんだろうか。
人間不信を克服したい、その為に、自分から遠いひとであれば、おそれずに少し話ができるかもしれない。そう思って参加したけれども、実際には現実をつきつけられ、より人間が嫌いになった。
虚しい気持ちは消えないけれど、参加しなければ良かったとは思わなかった。
知らなければ、現実から身を守ることも、戦うこともできない。