# 4-3
有名な切り株山。
化粧水のような泉質。
平日にもかかわらず、馬車はお午には全便完売していました。
おみくじを購入。
この景色をこぞって見に来るということに対して違和感があった。
テレヴィジョン・シティ の最後、家族でヴァカンスに出かける光景と同じ空虚さを感じる。
近い未来、国土が開発され尽くす中、この地は自然公園として保存されていて、
昔はどこでもこんな風景が広がっていたんですよ。
ガイドがそう説明し、見学の人々はふーんと感慨もなく頷いてみせる、そんな光景が浮かんだ。
昨日、地元の方々に見所についてインタビューしたのだが、
皆口を揃えて、「それより別府は良いよ」「宿高くなかった?あそこはなんでも高いよね〜」
有名なのに?と不思議に思っていたが、実際に行ってみて納得した。
時間を潰すために別府へ。
まずは帰りのバスの時刻を訊く為に駅構内の観光案内所へ。
「その時刻の飛行機なら、ちょっと余裕をみて 1 時間前に着く、このバスがいいね。でも、このバスだと時間が……、もう地獄巡りはしたの?」
「いや、まだですけど」
「路線バスだと間に合わないね。でも、安く観光タクシーがあるよ。これなら今からでも主要な地獄を巡れるよ。専門の乗務員さんだからひとりでも安心。」
別府なんて観光地で人ばっかりだろうから一生行かない。なんで地獄なんて巡らなきゃいけないんだ、天国ならともかく。
そう思っていたのに、流れで観光タクシー(10,800)に乗ることになった。
「8 つの地獄のうち半分は人工の地獄だから、今日は天然の地獄だけ巡ります。」
and one 〜♪
ほわっと白いのは、運転手さんがつくった雲です。
煙草の煙を核として、雲ができる。空の雲と同じ原理だそうです。
事故現場を観光地にしてしまう、その発想が大分人やなぁと思います。
そして実際に、何も知らない観光客が集まるという不思議な現象。
途中、地獄とは無関係な場所へ寄りました。
とくに実際のお城の跡地というわけではないらしい。
高台にあって市街が一望できる。
インド産の蛇に触ることができる。
ホルマリン漬けの蛇が祭壇に祀られている姿はシュール。
このシュールさこそが大分的発想の粋(なのかもしれない)。
もしかして AB 型の方が多かったりするんだろうか。
地面の上に竪穴式住居のような小屋を建てておくと、地面から湯の花(天然の入浴剤)
が生えてくるとのこと。
日によって色あいが異なるらしい。
七色の地獄。
別府はなんにでも地獄とつけるクセが強い。
一生行かないと思ってたけど行った感想は、画像をみてもらえばわかると思いますが
意外と人が少ないということ。
湯の花が生える温泉は機会があれば普通に泊まりたい。