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舞台の映像作品

個人の感想です。

塚のファンという程ではない一般人なので、ファンの方には不快な内容が含まれる恐れがある為、閲覧注意です。

鳳凰伝/新源氏物語/桜嵐記/白鷺の城/壬生義士伝/ファントム/あかねさす紫の花/風と共に去りぬ

鳳凰
宝塚の映像作品を初めて観たのは、多分、鳳凰伝かな。(花總まり版)
深い意味などなく、教養的な意味で、何か、宝塚でも一番の名作とか観てみたいな、と軽い気持ちで観たのだったと思う。
どこまでも続く衣裳(笑)と、誰も寝てはならない時の夢(お前は寝るんかい笑)のシーン、蓮の演出が凄く綺麗で、あと、絡みが宝塚ならではで生々しく無いけど妖艶。あと、本水の演出。
宝塚って良いな!と思った。

■新源氏物語
その次が新源氏物語
女性キャラの改変が半端じゃない。全員望んで光源氏の女になった設定になっている。(平安時代当時の倫理では別に問題無くても、女性の意思無視してというのは多分すみれコード的にNGなのか。)でも、それだと逆に藤壺とか、望んで夫を裏切って、血は繋がっていないとはいえ自分の子どもに相当する子(しかも当時未成年)と密通したやばい女になってしまうが。
原作では最後まで塩で完全に被害者でしかなかった女三宮さえ、"二人の罪"と明言されている徹底ぶり。(ただ、原作でも、多分当時の価値観では、女主人として自らの侍女を管理監督する責任があり、その責務を果たしていなかった故につけ入る隙を与えた、という過失があるという流れにはなっている気がするが。)
朧月夜だけは、元々貞操観念緩い浮わついた女っていう設定だったからキャラ変はされてなかった(笑)
ストーリーはさておき、始まりの全員勢揃いの演出、謎の天の川幻想の演出、ラストの全員勢揃いの演出、この宝塚ならではの様式美が良かった。あと、宝塚の演目でも(私が知る限りでは)類を見ないくらい歌が多用されていて、ミュージカルとして見応えのある演出だった(宝塚は基本ミュージカル形式ではあるけど、意外と歌が少ない)。

けど、二作品を観て、確かに、宝塚ならではの演出を良いな、とは感じたけどそこ止まりで、ハマるまでには至らなかった。

それから数年経ち、J事務所から距離を取らざるを得ない状況となり、再び、宝塚に目が向く事となった。
また、観るべき有名な作品はどれなのか探した。
宝塚に親和性が薄い一般人であっても、桜嵐記は感動する!との評判があり、購入して観た。

■桜嵐記
最初流し観していたのだけど、
美しい春よのう
という台詞が刺さって、
その時は流し観していたからどういうシーンかわからずラストまで流したけど、
観終わってからもどうしても気になって観直した。

そうすると、
のっけからそれぞれキャラに個性のあるイケメン三兄弟の話だとわかって、
急にストーリーに興味が湧き(笑)
歌舞伎の有名人(悪役として)高師直も出てきて
南北朝時代の歴史(というか太平記の話なんだろうけど)にも興味が湧き、
どっこいせはどうなの?と思いつつも、
南朝に迫る滅びの足音、
後醍醐天皇の怨霊朝廷の迫力、
そうして、
美しい春よのう
の場面。わかりみが深すぎる。命の危機に瀕している男にしかない色気。ワンナイトでも良いよね、これは。それはそう。寧ろワンナイトが良い(笑)
イケメン愛妻家(でありながら土壇場で女は取らない)夫との愛ゆえの擦れ違い。
捨てるものが無い人の決断よりも、大切なものを手放しても、それでも貫くからこそ、その決断の重みが伝わる。
ラストに出陣式の場面を持ってくる心憎い演出。一見、宝塚の様式美なのだけど(まあ本当の様式美なら彼岸演出だよ)、ラストに最も華やか、かつ、しかし心中既に死出の旅と覚悟を決めている、という場面を、既に結果を知っている状態で観る、だからこそわかる決意の重さ、散る定めだからこその美、儚さ。
この演出考えた人天才か。
まあ、大事な場面でどっこいせはどうかとは思うけど(笑)
確かに評判通り、心に深くストーリーが残ったし、
原作(太平記)を読んでみたいと思った。
これまでは、武士があんまり興味なかったので、太平記は読みたいと思ってなかったけど。
後醍醐天皇の怨霊の話とか、楠イケメン(かは知らんけど笑)三兄弟の話とか。
あと、武士の服装良いと思ったことなかったけど、この作品に出てくる武士の装束めっちゃ可愛い。初めて、武士の装束って可愛いんだ!って思った。(モデルが良いから良く見えるのもあるんだろうけど笑)

■白鷺の城
桜嵐記の凝縮された日本の美に心を捉えられ、
他に無いのか?と観たのは
白鷺の城
今思うと、結構城は空気だったな(笑)
ラストの狐の嫁入りシーンは、台詞とか無いんだけど、自然と涙が出た。
平家物語に出てくる(引き合いに出されただけだけど)妲己とか、歌舞伎で有名な葛の葉とか出てくるから、興味持って観られた。
でも、初見では、玉藻の前と葛の葉を同一人物(だって転生ものだから)と思っていたので、意味わからなかった(笑)その区別がついてから、ちゃんとストーリーが入ってきた。(ただ途中、転生彼氏と葛の葉の部下の恋愛があったから、そこはいまだに理解できていないけど。)
とにかく、次から次に派手で煌びやかな演出が来るの、豪華で良いと思った。
ちなみに、二幕のルネサンスは……うん。でも、とにかくメディチ家枢機卿が権力闘争を行っていたというのはわかって、参考になった。メディチの仮面~♪
宝塚上級者であれば、イケメンメディチ兄弟に萌えながら観られるのではないかと思った。でも、一般人の自分には入れない世界だった。

白鷺の城はまあ、日本の美ではあるけど、滅びの美とは違っていた。

壬生義士伝
更なる日本の滅びの美要素を求めて、
和物を探し、感動すると評判の壬生義士伝を購入。
幕末とか興味無かったので、キャラ名くらいしかわからない新撰組
しかも、行ったこともないし良くわからない東北の話。
そんなに期待せずに観始めた。
冒頭
ん?!何だこの美しい人は?????
明治時代の警官の制服(ダブル)を着こなす酷薄そうな斎藤一(朝美絢)。
初めて、タカラジェンヌをイケメンだと思った。
現金にも、一気に物語に惹き付けられた(笑)
後から調べて、ジャニオタキラーとして名高い御方と知り、自分のブレない審美眼に笑えた。

そして登場する、無茶苦茶歌が巧いトップコンビ(望海風斗&真彩希帆)。
る~るる~だけでもめちゃめちゃ美しい。なんこれ。歌の化物。
とにかく歌声だけで自然と涙が出てくる。

主人公は、東北の田舎者の貧乏侍という設定なのだが、顔立ちがやたらとノーブルでお美しい。地味な衣裳を着ているからこそ、素材の美しさが際立っている。あと、腰が低く物腰柔らかという設定だが、それでありながら間違いなく剣術が強そうに見える。トップスターしか演じられない役だと思った。
朝美絢さんもめちゃめちゃ強そうなんだけど、剣術の型というより、溢れ出る殺気と絶対的強者の余裕的なところから剣豪に見える。てか、剣豪にしか見えない笑

新撰組の群舞。
何か和気藹々として楽しそうな集団(笑)
だんだら羽織姿も麗しくていらっしゃる斎藤先生。
新撰組は、誠の旗に命燃やす~♪
壬生狼~♪
壬生って何だ?と後から調べると、単純に屯所があった地名だった。タイトルも壬生義士伝だし、何か重要なワードかと思ったよ。

新撰組、この作品を観て、何をしたのか歴史で殆ど習わないのに、女子から人気がある理由がわかった。
やたらといちゃつく斎藤と沖田。
何か兄貴肌で男気があって頼りになるイケメン(史実でもイケメンらしいけど、それは置いても当然全員ジェンヌさんが演じているので、隊士は総じて美形である)の土方。
萌えるやつだった。
(あとは、あまり歴史で習わないけど、"義士"と名の付く通り、義を貫いて賊軍となり劣勢の幕府側について散ったので、滅びの美学という意味での人気もあると思われる。まあ、この作品でも、ラスト以外はひたすら隊内を粛正しているだけだけど笑)

あと、女子が好きなやつと言えば兄弟の絆。
谷兄弟もいるよ。
この作品、MVPは間違い無く谷さん(奏乃はると)
宝塚的にはやっぱり、死ねば良いのに、っていうキャラがいるのは良くないと思うんだよね。
その点、だめだめだけど何故か可愛気があり憎めない谷さんのキャラ、絶妙だった。動きとか表情とか、めっちゃ可愛いんだよね。
利己的という側面はあまり描かれず、弟思いの面が強く描かれていたし。
だから、確かに足手まといだしむかつくかもしれないけどさ、何も殺さなくても~って思える(逆に、殺されてるのにそこまで深刻な事態の印象にもならない)し、
弟が、兄上を返せ!っていう気持ちも何かわかるし。(まあ、横領して部下を切腹に追いやったのが事実だったらやばい奴だけど。史実は知らんけど、この作品内ではその点は真偽不明の噂だった。)
谷さんのキャラのお蔭で、生々しい話にはならずに、かつ、新撰組で天国に行けるのは主人公くらい、っていうやばい集団というのも伝わってきた。

宝塚あるあるの唐突な恋愛話。
でも、(原作にもある話だからかもしれないけど)そこまで変ではなかった。
タイミング的に新撰組日常パートに単発で出て終わりだったから、本筋に影響無かったし、恋愛に現を抜かしている感じにもならなかったし。

大政奉還
王政復古の~大号令~♪
新撰組は~天下の~孤児~♪
何か笑ってしまう歌詞。
でも、こうして歌で情報を伝えられるのはミュージカルならではなので、良い演出だと思う(説明台詞だと萎える)。
錦の御旗の時のお囃子怖くない?

憎き秋田
秋田征伐
というパワーワード(笑)
関西だったら良いけど、東京でやったとき微妙な空気になっていそう(笑)

トップスターより目立ってはいけないからだと思うけど、戦闘シーンがなく友達がせり下がって行くの何か…もうちょっと何とかならなかったのだろうか。まあ、宝塚のプロトコル上仕方無い仕様だったのかもだけど。

松本良順「ぽたりぽたり~♪お前の涙がぽたり~♪」
は?!
主人公とほぼ絡みないし、東北出身でも無いよね?
いや、お前って誰だよ?(笑)
せっかくだから歌わせたかったのかもだけど、宝塚の仕様上仕方無かったのかも知れんけど、一般人的に観ると謎演出だった(笑)
始終あの頃は楽しかったな~わはは!みたいなテンションだったのに急に、涙がぽたり~とか言われても。冒頭もう少し、あー確かそういう人いたなーくらいじゃなく、自分の親戚の子くらいの勢いでリアクションがあったら違ったのかな。皆、主人公には生きてほしかった、という設定なんだから、別におかしくは無いと思うけどな。

ラストは、宝塚の様式美、全員集合演出。
これだよこれ!やはり最後にこれを観ないと締まらない。新撰組のみんなもいるよ。
舞台というのは総合芸術。
演者だけ良くても良い作品にはならなくて、だから、良い作品ができるというのは、奇跡的な事なのだと思う。
この作品は、そんな奇跡が起こった名作だと思った(まあ突っ込みどころはあるけど、でも、間違いなく名作)。

■ファントム
これまで、特定の誰かが好きとか無かったけど、
壬生義士伝を観て、朝美さん、トップコンビを中心にこのカンパニーを好きになったので、
ファントムを購入。

とにかく良いミュージカルという感じ。
鳳凰伝と同じで、基本的に、余計なことは考えずにストレス無く入ってくる。
ストーリーだけだったら変なんだろうけど、
ミュージカルとしては突っ込みどころはそれほど感じない。
何度でも繰り返し視聴できると思う。

伯爵は、イケメンで優しくて紳士で気っ風が良くおまけに資産家で気前も良いが、絶対正妻にはしてくれないタイプ(笑)
対する主人公は音楽の才能のみに秀でた陰キャラ童貞こどおじ。
この二択なので、何かヒロインに対して…その人生もなぁ~と思える。ちょっと夢よりある意味リアル路線の設定かもしれない。

主人公の母も、イケメン劇場支配人見習いと枕して、バックダンサーからオペラの主役の座に登り詰めるのだが、彼氏には正妻がおり、自身の妊娠でオペラ歌手の地位を失う。
単純に、良いご身分ですね?ってならない、ちょっとリアル路線の設定。

悪役の女も、それほど夫を好きじゃ無さそう、だからと言って自己顕示欲に全振りしていて、逆に、金銭とか色欲とかはそこまで無さそう。
主役を張る為に夫を選んだのか?ある意味ストイックまである。

たぶん、設定の微妙なリアリティーが、ストーリーがすっと入ってくる要因ではないだろうか。
陰キャラ童貞こどおじは依存されるリスク有りすぎ、かといって伯爵は逆に、愛人のひとりにそんな女いたかな?くらいにしか思われないし、二択ならそれはまあ即断はしないよなと思える。
逆に見ると、自信の無い童貞陰キャ少年が、最初地味な幼馴染とかと交際し自信つけてもらって、その後あっさり捨てて憧れの美少女に乗り換える、みたいな話は、少年向けラブコメだとよくある筋書きじゃないですか?それの性転換版という感じ。マイフェアレディとかもそんな話だった気がする(あれは最後に一応男に希望を持たせる感じだったかもだけど)。

キャラに感情移入して観ると言う作品ではなく、まあそれはそうだろうなーって起こっていることを淡々と観るという感じ。系統としては大河とか?そりゃ史実だからそうなるよなーって観るしかない感じに似ているかも。
まあ主人公冒頭で人殺しちゃってるからね。その時点で、観客は結末はわかって観られる。逆に主人公が幸せになったら、殺されちゃった人は浮かばれないんだから、そりゃそうなるよね。

ストーリーはただ淡々と進むので、歌とかセットとか、アクションシーンとか、そういうところに集中して観られる。

私の真の愛という曲がとても良かった。
流石の歌唱力。
自然に涙が零れてくる。

あとは、それほど印象に残る曲は無いかな?
主題歌(?)きっと叶うはずさ夢は♪
と歌う曲、ここでヒロインが泣いているのが印象的だった。
(涙操術すごすぎ)
あれはワナビならわかりみ深いよね。
叶ったのは女の夢だけなので、手放しで良い曲だよね~!って思えないのが残念だけど。

とにかく声が良いので、ミュージカルとして完成度高い。
演技も皆はまっていて、違和感ある人がいなくていい。
敵役はやり過ぎ感はあるけど、
コメディータッチにするため敢えてなのだと思う。宝塚であまり嫌われるキャラを作るのは良くないから、まあありだと思う。

主人公も伯爵も、謎に強いの、少女漫画かよ(笑)

敵キャラの新支配人/伯爵は役替わりで、ダイジェスト版が収録されている。
キャラは、本編の方がやっぱりはまっている。
新支配人はあまり舞台度胸がある方ではないのか、相手役の人が頑張って引っ張っている感じになってしまっている。
伯爵は、演じてる感が出てしまってキャラが浮いている。しかも、後半の戦闘シーンで、剣豪に変身している(笑)
シャンパンは表向きで絶対やばいシノギで死線潜って財を築いてるし、人斬るの初めてじゃないし、女の為に無我夢中でとかじゃなく、正当防衛で合法的に試し斬りできるチャンスくらいに思ってる。
もう、全体的にそっちでキャラを作ってしまったら良かったのに。
落ちるまでは女に熱くなるタイプで、ヒロインがなかなか落ちないので燃えているみたいな。
爽やか紳士は女ウケを狙った演技。
ビストロの後とか、女が見てないところで、ちっ、って素が出て暗い目をしている。
その男はやめとけ!ってなるやつ(笑)
落とした後も金はあるので一応世話は見るが雑。
ごちゃごちゃ言われた時はベッドで満足させて黙らせている。
そういう扱いに女が耐え兼ねて他に男を作っても、執着はなくて、面倒事が片付いて助かったくらいにしか思わない。
そういうキャラだったら、絶対はまっていたと思う。

そういえば、私の真の愛の後、壁についている緑の布を取る演出何なんだろう。それ取れる部分ではない(植物を表現している)と思っていたから、布なんかい!って笑けてしまう。
植物がある上に布があるの変だし、謎の演出だ。
元支配人の若い頃の話で、私のどこがいいのか?と女に聞いて、答え無しだったのがもやもやした(笑)信じられないことが起こったんだ!って喋れない設定じゃないんだから歌くらい歌うやろ…と思ったし。信じられない程美しい歌声だったってことが言いたかったのだろうけど、言い方。
あと、海の化物だと思った~で、私もそう思ったって応え変じゃない?元々赤ちゃんの頃見たことあるんだし。しかも、女に説明してたし。海の化物でも見たと思ったのだろう、っていう推測ならわかるけど、言い切っていたから、その時点でその話したと思うじゃん。水は海じゃなく沼だと言っていたし、子どもだから海と沼の区別ついて無かったならわかるけど、それだと、私もそう思ったじゃなく、そうだ(そう君は思っただろう)と思った、ならわかるけど。

微妙な突っ込みどころはあったけど、
全体的には、歌が綺麗で、
ストーリーも淡々としていて、繰り返し観られる名作だと思う。

あと、フィナーレが良い!
勿論ロケットもある。
本編では醜い設定だけど、少しも傷の無い、
始終顔の良い主人公が観られる(笑)
最後、皆が役の姿で出てくるときすら、仮面もつけない徹底ぶり。そして、衣裳のまま、トップスターの証である、巨大な羽根を背負っている!(笑)
そうそう、宝塚はこうでなくては。

■あかねさす紫の花
博多座なので生演奏じゃないのと、銀橋とかなくて狭く見えるかな?とか、
古代の話だからファンタジー要素強めで萎えるか?と思ったけど、
そこまで気にならなくて、衣裳は豪華で舞台美術も良くて観て良かった。

オープニング、
和歌だけど何か、謎のエジプト感ある笑
娘役の衣裳可愛い!階段で見たかったけど、博多座だから無いのか?
豪華!これぞ宝塚って感じ。大劇場で見たかった。
主題歌?和歌を使ってて良い感じ。
冒頭の男役の群舞、乗馬を表現してるよね?うける笑
客席降りあるんだね。会場は良かっただろうな。

奈良時代風衣裳可愛い。
けど、よくわからんけどブーツは無いよね笑
何故なんだろう。実際は白い長ズボン的な感じよな。わざわざブーツにする意味?どういうセンスなんだろう。
三つ編みも多分無いよね。
謎改変。

トップスターの人、喋り方にめちゃめちゃ癖あるな。まあそれは他の作品でもだけど、何故かこの作品だと気になる。
鏡職人(仏師)の役の人声が籠っている?
あまり重要な役じゃないぽいから別に良いのかもだけど。

姉から略奪?気持ち悪いヒロインやな。
弟の謎ヘアスタイルは何なんだろう。実際こんなのあったのか、謎改変なのか。

ストーカー鏡職人(仏師)?
ここまでだと、ヒロインの良さがまったくわからない。
彼女持ちっぽいのに、あの幼稚な三つ編み女の何がそんなに良いのか理解不能

ビジュアルが変わっただけでいきなりの弟の妻と不倫(笑)
まあ要するに身体目当てよな。
内面に魅力特に無いもんな(笑)

ちょい、弟ちゃん、妻寝取られそうになってるのに無抵抗。可哀想。

謎白雉群舞。
王族の妻がダンサーっていう謎設定要らんくね?
せりつかってたり動きがあって、舞台美術はすごく良い。

何故鎌足のみ長ズボンの伝統衣裳なんだ?
皇子様大好きツンデレ鎌足
実質的には鎌足が全部政治回してる系だな。
パワハラ妻トレード(笑)

ヒロインに魅力無い代わり、
他の娘役たちのキャラはしっかりしているな。
だからヒロインが微妙でも大して気にならないから助かる。

フレックスタイム木こり(鏡職人/仏師)笑
微妙に上がり続ける有馬の湯のけむり(笑)
巫女設定要らんくね?
というか、一回も巫女の役割してなくね。
謎菩薩設定も意味不明。
木こり(鏡職人/仏師)
いまだに菩薩の像期待するの、まじ自己中で傲慢女やな。
てか、木こり(鏡職人/仏師)妻帯者なんかーい。
妻可哀想すぎん。
妻っていうか、介護じゃん。悪いこと言わん、顔は良いかもしれんが、その男はやめとけ。別れなよ…。
まじメンヘラ木こり気持ち悪すぎる。
子持ちの女に清純さ求めるって頭どうなっとん。
病院行け。

謎のヒロインの独白。
本当にヒロインのキャラに全く興味が湧かない。

せり上がってくる何か美川さん風味の帝(笑)
ヒロインの彼氏同士のデュエット!?

天皇ダンスする設定何?
歌会のイメージシーンとしてダンスとかで良かったのでは。
式典に天皇の弟が髪結わずに酔っぱらって現れるって。やばすぎやろ。どんな国だよ(笑)
突然の歌舞伎感がすごい。
こんなラストあり!?
馬鹿者ー!って見え切って終わりって。

ストーリーめちゃめちゃだし、
ヒロインのキャラ最悪だし、
メンヘラのキャラおるし、
なのに総合して面白いの、逆に何故(笑)

特に自分は、人間を見分けるのが苦手で、人物のビジュアルでストーリーを追えない。言動や状況からどのキャラなのか推察して話の流れを読んでいる。この作品はキャラが割と多くて視点が変わるけど追えたので、キャラの書き分けやストーリーの流れは、わかりやすく書かれていると思う。

ヒロインはまあむかつくけど、元々花總まりの役だったみたいで、あの御方が演じている様を想像すると何か許せる範囲ではある笑
寧ろ、花總まりは、傲慢で高慢で自己中で、私の為なら皆命棄てられるでしょって勘違いしているのでなければ不自然(笑)
ヒロインが被害者ぶってるのがまじ苛々するけど、花總まりが演じているのだ、と考えると許せる笑
他の女キャラは皆基本まともなので観られる。
出てないシーンも割と多いし。
他の女キャラがちゃんとしているのでヒロインがクズでも観られる。
姉は当て馬可哀想キャラかと思ったけど、鎌足を選ぶ辺り男を見る目がある。
后の位からしたら臣下だから、位的には落ちるけども、その分しっかり傅いてくれるだろうし。春宮の側近なんだから強引にも進められるのに、まず親の許可を取ってから話進める辺りも好感度高い。咄嗟に、自分が娘さんに惹かれたんで!って女を立てることができる辺りも有能。
一番どんな風に…か興味あるわ。メイン二人はつまらなそう。兄は腰振るだけっぽそうだし、弟はロリ趣味なのが嫌木の実の歌プレイ要求してきそう笑
オタクの9割は長女って言われているけど、さすがに宝塚はわかっているなと思った(笑)

ダンサーとか巫女とか特に本編に役立ってない不要な追加設定は盛りまくって、現実の額田王の才女設定をここまで消し去り魅力無しのヒロインにしたのは、妹キャラだったからなのか?とすら思える。歌人なのに歌会のシーンが一個も無いし笑

この作品、萌えポイントは、兄弟の関係性と、姉と鎌足だけだと思う。

衣裳が可愛くて、舞台美術が良くて狭く感じない。途中三人のダンスシーンのせりの使い方良かったな。
古代史の事件がちょいちょい出てきて(まあ内容自体はイマジナリーなんだろうけど)興味を持って見られた。
和歌も使われてたし。
あと、締めの突然の歌舞伎は何なんかはわからないけど、まあ、じゃあどう締めるよ?って色々考えた結果の歌舞伎なのかなと笑

総合して、宝塚だなーって感じで良かった。
けど、大劇場で観れたら良かったな。
階段や銀橋があったら、更に良かっただろうと思う。

Bパターンも観たけど、
全体的に配役はAのが良いね。
トップスターは怖さゼロで爽やかで、兄より弟系。
鳳月杏のが貫禄ある。歌唱も。
てか、トップスターじゃないのに主題歌(エンドロール)歌っとん?笑
まあ、だから苦肉の作で役変わりにしたのだろうか。
柚香光さんは滑舌は微妙に感じたけど、顔はめちゃ良いから顔しか取り柄ないストーカー仏師は合ってる笑 ニートでも女に愛想尽かされない説得力笑 極端な性格というか、メンヘラ感もリアルに出ていた。
Aの兄役は傲慢さとカリスマとか感じられたし。歌唱も強くて良かった。
普通にBの良さがわからないというか、Aで良くね?と思った。Aの配役が合っていると思う。
トップスターの方が、兄に力で捩じ伏せられるきゅるるん弟君感があったし、可哀想感が強かったから、やっぱ巧いんだろうなーと思った。トップの役柄ではないのだろうけど。
Bの兄弟デュエットは全然相性悪くて煩いだけ。
Bのラストの弟、品があって落ち着いてて、絶対酔ってないし笑、狂乱してやばい感が出てない。どっちかっていうと、ガチの病気のほうっぽくて違う意味で怖い。

ショーは、男役のスーツの群舞格好良い。
三組での社交ダンスみたいなやつ、攻めてるね。胸揉んでるね?笑
男役ありのロケット!?スカートを捲ってパンツ見せる振り付け、何か下品に見えて嫌。見たいのはこういうんじゃないよー。健康的な感じが良いのよ。これじゃない感がすごい。
寝技ありのデュエットダンス、ワインがテーマってことで大人感を表現してるのだろうか?
オレンジのスーツ可愛い。
唐突な前衛的謎ファンタジー世界。何これ、書いた人メンタル大丈夫??情緒不安定か。急にどうした。
前衛世界と同じメンバー、同じ舞台装置なのに、
トップスター登場で突然全員のテンションが変わり、肩を揺らしながら愉快にメインテーマを歌い始める一同!
いやこれ、もうどういう感情??

それぞれのキャラのやりたいことを雑多に詰め込んだ的設定なのか?

ん?こっちがロケット??ロケットじゃないのに何かロケットっぽい謎娘役ダンスシーン。

燕尾の男役群舞、格好良い。
プレゾンのLiar思い出す。
もうこういうのをやるジャニーズはいないのだろうか。宝塚でしか観られないの?
プレゾンのSong&Dancinはまじ神だったな。

盾無し(グラスあり)の階段降り。
色々変わったショーだったな。
ロケットが残念だったしコンテンポラリーは何見せられてる?ってなったし、ちょいちょいどうなん?って思うとこはあったなぁ。自分的には微妙だけど、ポップ強めで観やすいショーではあると思う。

風と共に去りぬ(凰稀かなめ版)

途中シュールなシーンはあったが、全体として面白かった。

馬車のシーン、無表情で揺れるメラニーがシュール。演者はどういう感情でセルフ乗馬しているんだろうと気になる(笑)
二人ヒロイン(同一人物)が出てくるトンチキ演出、どうかと思ったけど、別撮りのナレーションを流すのも不自然だと思うから、これはこれでいいかと思えた。まあ要らないけど。そんな出てこないので、ものすごく気になるというほどではないので許せる範囲。まあ、無い方がいいけど。ラスト、私の役目は終わった~のとこがシュール。いや、最初から別に要らんかったやろ。

演者は、ものすごく下手で見ていられないというレベルの人がいなくて、良かった。安定しないというか、ちょっとなと思う時はあっても、終始ずっと駄目ということがなかったからまあ良いと思う。

アシュレ、何で妊娠したら死ぬと言われてるのに、君が死んだら生きてる意味が無いというくらい大切な妻なのに、NNして孕ませてしまうん。安全日なんて無いんだぞ。謎だ。

アメリカに興味無くて南北戦争とかわからなかったけど、こういう感じだったんだ~と知ることができて、歴史が学べた。

2013年らしいけど、メイク(と、ディスクが二枚に分かれてること笑)以外は古さを感じない。
心の声受肉という謎のシュール演出を乗り越えて、全体的には面白いと思える作品になっていた。

ロケットが人数多くて長くて衣裳も華やかで可愛くて良かった。

※途中、微妙な作品も購入したのだけど、この記事では省いている。
微妙だった作品については下記に記載。
微妙だった作品
微妙までいかないけど面白いかと言われると…の作品